先日(2024年2月)、ウェブデザイン技能検定を受験し、3月に発表があり『合格』となりました。
私の受験理由は自分が教えている専門学校の学生が、『3年生になったら受験する試験』であり、私は直接その対策講座に携わってはいないのですが、1年生でPC基礎・WEB基礎を教える講師として、そこに繋げていける講義ができたら・・・と受験を決意しました。
ウェブデザイン技能検定3級とは
この試験は、ウェブサイトを構築するなどのお仕事(ウェブデザイナー・ウェブコーディネーター等)をされている方が自分の実力を示すための検定となります。
試験は3級・2級・1級とあり、3級は合格率が70%以上と、きちんと勉強をすれば比較的合格しやすい試験となっています。
いきなり2級を受験することもできますが、実務経験が2年以上ないと受験できないので、受験者の多くは3級から取得することが多いみたいです。(3級を合格していれば、2級受験の資格があります。)
晴れて合格すると、3級合格なら『3級ウェブデザイン技能士』、2級合格なら『2級ウェブデザイン技能士』のように資格がもらえます。れっきとした、国家技能検定制度の資格・試験です。(1級の合格者は厚生労働大臣から、2級・3級の合格者はインターネットスキル認定普及協会理事長から合格証が発行されます。)
また、この試験はウェブ系試験では珍しく『実技』と『学科(筆記)』の両方があります。会場にもよると思うのですが前半を『実技』、少し休憩して後半を『学科』のように1日で両試験を行ってしまいます。
この『実技』と『学科』の両方が基準点に達していれば、晴れて合格となります。
部分合格というものもあり、『実技』か『学科』どちらか合格していれば、2年以内であれば次回試験回で不合格となった科目の受験のみを行うことができます。(2年経過すると、『実技』『学科』両方の合格が必要です。)
実技試験
実技試験は、基本的なパソコン操作と『HTML』と『CSS』この双方の知識が必要となります。
この試験を受けるに当たって、私はお仕事でウェブのコーディングをしている訳ではなく、実技試験に若干の苦手意識がありました。授業で教えているのはHTML基礎までで、CSSはコピーアンドペーストでならなんとかできますが、調べたりしないといけない箇所があったり、とにかくそこが不安でした。
とはいえ、受験を決意したからには・・・とパソコンに向かいましたが、この試験マシンの環境が
Windows
なのです。私の通常お仕事で使っているPCはMacです。あちゃー。
ですが、幸いにも私のMacのCPUがIntelのバージョンで、BootCampという方法を使いWindows10を入れていたので、その環境を使うことにしました。(簡単に言うとMacにWidowsを入れられる機能があるのです。M1・M2などのMacの独自OSの機種はできません。あと、現行販売機種この方法は使えません。逆に古めのMacならWindowsを入れられます。)
実技試験でHTMLやCSSを編集するエディタですが、規定の4つが決められていて、それ以外のものを使うと失格となってしまいます。なので、勉強の時から自分が試験で使用するものを使った方が間違いがないと思います。
ちなみに私は、過去にもC言語の勉強で使ったこともある『Terapad』というアプリを使いました。他のアプリももちろん選択できます。
試験は大問が全部で6つ出題されますが、実際に提出するのは5つです。これも6問解いたからと、全部提出してしまうと失格になってしまうので注意が必要です。
他、基本的にマシンの操作タイミングや他にすることなどは、試験官の方の指示に従っていきます。
実技試験の際に必要となる、シートなどの書き込み(どの編集アプリを使ったかなど)などもあります。
学科試験
学科試験は、HTMLとCSSの基本的なこともそうですが、ITの基礎知識も必要となります。
このIT基礎知識はちょうど私が授業で教えている所でもありました。本当に基礎ベース部分ですね。だからHTMLとCSSができていても、ITの知識がないと難しいところも出てきます。そして、加えてアクセシビリティや著作権の話も・・・だから試験勉強は絶対に必要です。
私の勉強法ですが
・ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック
・FOM社 よくわかるマスターシリーズ 改訂版 ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集(最新過去問はFOMのサイトからPDFでダウンロードできます。)
の2冊です。
上記ガイドブックの内容を見て要点をまとめるのと
上記FOMの過去問を2巡
あと、FOMのテキストが古かったので、公式サイトにある「過去問3回分」を2巡
※個人的にですが、もし一度もページを作った経験がなければ、一度お試しでもいいので、何かHTMLとCSSの初心者向けテキストを使って、Webサイト(ホームページ)をコードで作ってみるとさらに理解が深まると思います。テキストは図書館などにもあると思いますよ。(もちろん購入も良いと思います)
実技試験は、何度かやるとコツが掴めてくるので、その通りにやっていけばOK!(覚えるしかない!)
テキストを開いて、「うわぁ・・・」などと思ったら、そこでグッと堪えてとにかく問題を解いていってみてください。そこでテキストを閉じなければあなたの勝ちです!
ウェブにある「Webデザイナーの資格を取ろう」様で過去問を公開されていてそれには解説もあるので移動時など隙間時間にやっていました。(ありがとうございます!本当助かりました。)
【IT資格】ウェブデザイン技能検定3級に独学で合格! 過去問題を徹底解説
https://license.design-life.work
受験会場
私の住む県には受験会場がなかったので、都内で受験してきました。おそらく都内はいくつか会場があったのではないかと思います。私の会場は3級だけで100人以上いたと思います。
ちなみに学校受験などは、学校独自で受けられるのだと思います。
試験の部屋に入室してからも、しばらくはテキストなどは見られます。
その後、試験監督の指示に従って必要なものだけを机に置きます。
実技試験の際、パソコンは試験監督の指示があるまでは触れないのでそこは注意しましょう。基本的に説明から後は試験官の指示に従っていきます。
当たり前ですけどパソコンのキータッチ音、鉛筆で書き込む音などはいつ聞いてもドキドキしますね。AppleWatchやOuraRingなどのウェアラブル端末も全て外して試験に挑んだので心拍がどのくらいかはわかりませんが、かなりドキドキしてたんじゃないでしょうか。
学生たちもこの緊張感の中受験をするのだと・・・しっかり講義していかないとと思いました。
まとめ
と言うわけでざっくりですが、実技・筆記試験の説明と受験記?みたいなものを書いてみました。
本当に受験できて良かったし、合格もできて良かったです。
個人的な反省点としては、やっぱりCSSが勉強不足でした。自己採点の際にCSSの問題でミスをしてしまい、もう少し反復してしっかりと知識を定着させれば良かった・・・と思ったものでした。
私が受験した回(R5年度4回目)は筆記は少しいつもと傾向が違っていた・・・なんて感想も聞きました。
何が出てくるのかわかりませんが、実技試験はしっかりと何度も解いてスラスラとできるようにし、学科試験はとにかく過去問題を解きましょう。
過去問題だけではなく、公式ガイドブックの内容も出てくるので、その中で自分の苦手な箇所などをノートにまとめるなどすると知識が身につき、自分のものとなっていくでしょう。
代表のささやかなつぶやきですが、どなたかの参考になると幸いです。
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